こんにちは村瀬です。
今日はお客様によく質問される事について記事にしてみたいと思います。
美容室と理容室何が違うの?
一般的には顔剃りが理容室にはあって美容室にはないや美容室では着付けがあるが理容室にはないといった一般的な回答になるのですがもっと具体的な技術について書いてみます
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美容室と理容室の違い
ここ最近の傾向ですが男性による理容院の利用率が下がり美容室の利用者が増えて来ていますね。
これはデザインを求めるユーザーが多くなり美容院の方がおしゃれになれるという想いが足を運ぶ要因になるのではないでしょうか?
本題ですが理容室と美容室の違いですがます理容院、床屋さんは昔話から『バーバー屋さん』と言われおもに『カット』や『顔剃り』などをして身なりを整え綺麗にすると言った仕事をする場所の事を指します。
美容室は昔から『パーマ屋さん』と言われてきおもに『パーマ』や『カラー』『着付け』『メイク』『ネイル』といった美にかかわる事全般が仕事です
つまり理容院はカットと顔剃りが出来るのに対してパーマやカラー、ストレートといった技術は違法とされ美容室でもパーマやカラーが出来るのに対してカットや顔剃りも出来ない事に昔はなっていました。
そんな時代が長く続いたのか理容院ではパーマが違法なのでアイロンパーマというものを開発し美容院ではうぶ毛トリマーが開発されもはやどちらに行こうが同じような技術を受けれるため近年では法律が改正され『本当は駄目ですがデザイン的に必用だったらやっていいよ』といったニュアンスに改正ました。
ですから、双方の技術が出来るようなニュアンスになってうやむやな感じになっております法律も顔そりに対してはこんな感じに記載されております。
○理容師法の運用に関する件(昭和二三年一二月八日)(衛発第三八二号)(各都道府県知事あて厚生省公衆衛生局長通達)理容師法の運用については、しばしば通牒したところであるが、なお、左記事項留意の上その万全を期せられたい。なお、昭和二三年四月二一日公保発第四八号公衆保健局長通牒及び同年八月二一日衛発第一一一号公衆衛生局長通牒は、 今後これを廃止することと承知されたい。記一 (略)二 削除三 化粧に附随した軽い程度の「顔そり」は化粧の一部として美容師がこれを行つてもさしつかえない。四 (略)五 (略)六 (略)別記 (略)
つまり必要だったらやって良いですよと言う意味です
※追記
ちゃんと双方で認められるようになりました。
では何が違うのか?
法律上は禁止されていますが美容院では『メイクをする際に必要であれば顔剃りも…』といったように顔剃りもできるようなニュアンスになり理容院でも『デザイン上必要であればパーマも…』といったように双方で特別違った技術を提供する場がなくなったように思えますが大きく分けてカットの仕方が違います。
理容院では面を綺麗に整えるのに対して美容室ではデザインをするという違いがあります。
つまり理容院はカットするスペシャリストであり美容師には到底かなわない技術をもっています。
理容師の国家試験でもどれだけ正確に真っ直ぐ切るかを審査されますそれぐらいカット技術がすばらしいのです。そしてこちらが理容師の国家試験の課題スタイルです。
引用:理容師国家試験 - JapaneseClass.jp.
そして理容師の全国大会ではどれだけ面を綺麗にしてツヤが出るようにカットをするかを競います。
チャンピオンの作品はこんな感じです
引用:第55回大会第1部門第2位作品.
具体的にどんなカット技法をするのか説明をします。ふつうに髪の毛をカットすると断面図はこうなります
それに対して艶の出るカットはこういう断面図になります
断面をさらに面取りをしてあるので触った感じが柔らかく髪の毛を何もしなくても艶が出ます。さらにチャンピオン級だとほぼ球体に面取りをするそうです
つまりあらゆ方向からカットを重ねる事によって限りなく球体に近づける事によりカットした断面がソフトなタッチで艶がでるようにしていくので理容のカット技術はすさまじくすごいのです。
理容ではこういったいった技術をするためカットのハサミが長めで面を整え安いようになっております
では美容師はどうなのか?
理容師が切る事のスペシャリストに対して美容師はデザインのスペシャリストです
理容師が真っ直ぐ切るのに対して美容師はカーブして切る
と言うとわかりやすいのではないでしょうか?
つまりデザインに会わせて丸みをつけたりするのです
具体的にどうやってそうするかと言いますと
髪の毛の性質に乗っ取ってデザインをします
髪の性質とは簡単に言うと短い毛は長い方へと引っ張られます
つまり前髪を左に流したいのであればこうなります
この理論に乗っ取りボリュームを出したい場合は上の髪の毛よりも
下の髪の毛を短くしたりします
短くしたくない場合は梳きバサミで下を短くなるように毛量を調節したりします
逆にボリュームをなくしたい場合は上の髪の毛を短くしたりします
そうすることによって髪の毛が収まりやすくなったりします。
もちろんもっと複雑な組み合わせを行うのでデザインやお客様の悩みに応じてカットの仕方を変えたりします
こういった細かい技術をするので美容師のハサミは比較的短めで小回りの利くようになっています
それ以外にもそういった法則を無視してカットしたりといった所が美容院ではよくある技術ですつまり技術ではなく感性でデザインをするのが美容師といった所でしょうか。
まとめ
美容室ではデザイン、理容室では正確といった所でしょうか
美容院でも顔そりをやっている所もあったり理容院でも着付けやエステをやっている所が多く
実際はどちらも同じような感じです
ただ経営者の免許が理容師免許なのか美容師免許なのかで変わってくるだけです
またここ最近男性が美容室に足を運ぶ方にが増えてきている要因はデザインを求める男性が増え自分の個性を出したいという方が多くなってきたからではないでしょうか?
ただ短くなれば良いという方よりも自分らしさを大切にしたり自分をデザインして欲しいと言う男性が多くなり
美容室が求められる傾向にあったりします。
もちろん理容室も負けては居ません。ここ最近の理容室でもデザインを勉強し今風のデザインが出来る理容室もあります
カットのプロとデザインができる理容師という事で売上を伸ばしている理容室もよく見かけます。美容業界がトータルビューティーへとシフトしなんでもできるサロンを目標としていますが、理容はどういった展開を見せるのかわからないですが美容師も負けてはいられないです。