こんにちは村瀬です。
今回は私が一番お気に入りのシザーをご紹介します
ナルトシザーは業界ではバックで言うルイ・ビトンといった所でしょうか高いのですがしっかりとした作りで有名なシザーメーカーです
通常ハサミの価格は10万前後が普通でそれ以上になってくるとオリジナルシザーか彫刻やジュエリーが入ったデザインの物になりハサミ自体の価値ではなくデザインで価格が変わってくるのですがナルトシザーは値段の価値があるシザーです
ナルトミカドラインZ
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| サイズ | 6.8インチ |
| タイプ | ヘネシーハンドル |
| スペック | 密閉式ベアリング＋シャフトベアリング |
| 価格 | 257000円（税別） |
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ナルトシザー
創業1963年にコルネッタ鋏が登場し1968年にハイネッタZの販売が始まりました
2000年にカリスマ美容師がブームになったきっかけのTBSドラマ『ビューティフルライル』のアイテムとしても使用されるほどかなり全国的に有名ブランドです
1996年1997年1998年にグッとデザイン賞を３度も受賞しています。
2001年に㈱ナルトは経営破綻した為、㈱ナルトシザーとアルプス㈱に分かれナルトではどちらかというと美容師向けでアルプス㈱は理容師向けといったイメージがありますが
どちらも使用する鋼材やノウハウは同じなのでハサミの性能自体は同じです
ナルトは切れない
ナルトシザーで使用される鋼材はハイネッタ特殊鋼材と言われる鋼材でかなり柔らかい素材なので切れ味はどちらかと言うと柔らかい切れ味です
最近の流行りの超高度鋼材と比べるとスパッとした感じと言うよりフニャっとした切れ味です。
そのためしっかりとカットの基本ができていない方が使用されますとナルト切れない！となります
そして、極めつけはナルトの工場に出すと全然切れないと言う声が多いのですがこれもナルトが故意にそういう刃付けにしているのです
切れない刃付けと言ったら申し訳ないのですがナルトの工場の方達はハサミが長年使ってもらえるように最低限の研ぎしかしないのであまり刃が切れる状態になっていないのです。
つまり、鋏の力を最大限発揮出来る切り方は最高のハサミなのですがそうでない方にはあまり理解できないハサミともいえます。
当然他の研ぎ業者に依頼した方がナルトシザーは切れるようになりますがナルトシザーの鋼材はとても柔らかく切れ味を求めると早く刃こぼれを起こすように
なってしまうのであまりお勧めをしません。
しかし、ナルトはしっかりとメンテナンスをして正しい使い方をする事で５年は研ぎに出さなくても使用できますそんな研がなくても切れる不思議なシザーなのです
ナルトシザーミカドラインZ
ではではミカドラインZのご紹介に移りたいと思います。
ミカドラインは6.8インチと非常に多きなハサミで刈り上げなどに使用しやすいシザーです
大きいシザーが好きな方におすすめですが結構重たいのではじめは戸惑うかもしれません
ナルトミカドラインZ外側
ナルトミカドラインZ内側
分解するとこんな感じです、ナルトの内部構造はシリーズによって異なり全部で４種類あります
引用：㈱ナルトシザー
引用：㈱ナルトシザー
引用：㈱ナルトシザー
引用：㈱ナルトシザー
シャフトベアリング→ダブルベアリング→密閉式ベアリング→密閉式＋シャフトベアリングと順番に価格が高くなっていきます
ミカドラインZは密閉式＋シャフトベアリングが採用されていますこれは密閉式ベアリングですね
密閉式ベアリングは構造上髪の毛が入りにくい構造になっているものの結構油を入れると髪の毛が出てくるのでしっかりお手入れしないとだめですね。
私は１年使用していた時期がありますが髪の毛が入りすぎて開閉しにくいといった事もないのでそこまで気にしなくてもよいのかも？
この密閉式ベアリングは向きがあるので安易に分解しないように注意しましょう
もう一つはシャフトベアリングでハサミを止める所がベアリングになっている事でとてもスムーズな開閉を実現しておりますこちらも髪の毛が多少入るので
たまにお掃除をしてあげるとよいです
ナルトシザーの弱点
ナルトシザーはとても柔らかい鋼材でできているため指で簡単にまがるほど柔らかいです、そのため固い髪の方をカットすると剣先がうまく切れないといったことが起こりやすいシザーです
通常時
力を入れた時
こうやって簡単に指で曲がりますのでしっかりしたカットをしていないとカット中にこの現象が起こり剣先が切れなくなります
特にインチ数が大きいシザーになるとこの現象が良く起きやすくて剣先が切れないといったことが多く起こります
それを克服するためにはしっかり引きながらカットする事です、それだけで全然ナルトシザーの切れ味の良さがわかると思います。
ナルトシザーのお手入れ
ナルトは柔らかい鋼材の為しっかり毎日のお手入れをしなければいけません。
付属のシザーセイムでしっかり返り刃を取れば切れ味がしっかり戻ります鋼材が柔らかいのでセーム皮で簡単に切れ味が復活してくれるので
お手入れ好きな方にもおすすめなシザーです
まとめ
私がメインでドライカットをするので他のシザーをよく使用しているのでナルトミカドラインZの出番があまりありませんミカドラインZを使用するときはメインシザーを研ぎに出している時か気が向いた時だけなので完全に箱入りシザーです
メインシザーも１０年間使用してだいぶご老体なのでそろそろナルトミカドラインZの活躍がする時が来るかな…
もしナルトシザーを購入予定の方はこんなに高額なシザーでなく
マチックライン・CLがおすすめです
引用：㈱ナルトシザー
メガネタイプが欲しい方はメガネDB-Ⅲですね
引用：㈱ナルトシザー
よくもわるくも美容師のシザーは長年使用するものなので高額ですがじっくり悩んで購入しましょうね。