こんにちは村瀬です。
前回は髪の毛を綺麗にする方法と秘訣のまとめと言う記事でトリートメントは髪の毛を治す物ではなく髪の毛が傷まないようにするものってお話をしましたが今回は美容院でやっているトリートメントについてお話していきます。
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美容院のトリートメントと種類
まず美容院で行うトリートメントの種類は大きく分けるとこんな感じです。
トリートメントの種類
- PPT(栄養補充)
- バッファー剤
- 酸リンス
- 2浴式トリートメント
- 3浴式トリートメント
- 保護剤(シリコンなど)
実は何気なく美容院でトリートメントしていきますっていってもこれだけの種類があるので何回トリートメント使うの?って感じになると思います。
今回はこのトリートメントの効果と種類を簡単にお話します。
美容院でのトリートメントPPTとは?
PPTトリートメントとはポリペプチドタンパクの略です。
ポリペプチドタンパクは直訳してしまえばアミノ酸がたくさん連なったタンパク質です。
PPTの種類は多種多様ですが大きく分けて次の通りになります。
ポイント
- 大豆たんぱく
- コラーゲン
- ヒヤルロン酸
- セラミドタンパク
- ケラチンタンパク
- ミルクPPT
- キトサンPPT
PPTトリートメントの特徴は液状になって居る為髪の毛に浸透しやすいのが特徴です。また主に使用する目的は髪の毛のダメージ予防と質感コントロールが目的になります。
PPTのほとんどが熱で反応するので必ずドライヤーや加湿器などで熱を与えて使用します。
また、PPT系のトリートメントは液状なのでミストタイプのヘアケア剤なのどにも含まれているので簡単に自宅でもケアをする事が出来ます。
大豆タンパクPPT
PPTの中でもとても安価なタンパク質なのが大豆タンパクです。
大豆タンパクは分子構造がとても小さいタンパク質なので髪の毛に浸透しやすいのが特徴です。
大豆タンパクを使用すると髪の毛の保湿効果になるので髪の毛がしなやかになります。
ただし、髪の毛に浸透しやすい代わりに抜けやすいというデメリットもあります。
大豆タンパクは安価なため市販のトリートメントによく使用されています。
コラーゲンPPT
コラーゲンPPTは主に魚から取った物が支流になっております。
コラーゲンは主に水分の保湿力が上がるだけでなく髪の毛の弾力が増加するので髪の毛の固い方に有効なPPTです。
また、カラーリングの発色が良くなる事で知られているのでカラーリングが終わってシャンプーをする前に使用する事によって綺麗な発色になります。
ヒヤルロン酸
ヒヤルロン酸は皆様もご存じのとおり保湿力の高い栄養分です。
効果で見るとコラーゲンPPTとかぶる所がありますがヒアルロン酸は保湿力がメインで髪の毛の弾力を増加させてくれる効果が少ないのでうまく使い分けをする必要があります。
セラミドPPT
セラミドは油と水の両方の性質をもったタンパク質です。
水になじみやすく、油になじみやすいのでセラミドだけで髪の毛の油分と水分を補給する事が出来るタンパク質です。
ケラチンPPT
ケラチンタンパクは髪の毛と同じ栄養分です。髪の毛の8割はこのケラチンタンパクで構成されているので使用すると髪の毛を疑似的に修復される期待が出来るタンパク質です。
ケラチンタンパクを使用した場合は髪の毛にハリ・コシを与えるだけでなくパーマやカラーが出来ない髪の毛でもケラチンタンパクが疑似的にパーマやカラーを出来るようにしてくれます。
2013年までは一番髪の毛のダメージ予防として有効な手段だったのでよく使用されました。
シルクPPT
シルクタンパクは主に髪の毛の表面を綺麗に整えてくれる作用があります。
使用すると髪の毛のキューティクル部分がシルクタッチになり髪の毛が柔らかい手触りになるのでハイダメージの方の仕上げに使用する事が多いです。
ミルクPPT
割と最近注目されてきている栄養分で主にアミノ酸系の栄養素が豊富で保湿に優れているタンパク質。
カルシウムを除去する事によってシャンプーやコンディショナーの効果を向上させる働きがあります。
今まで毛髪にはケラチンタンパクが有効だったのですが髪の毛の栄養分を流出しないようにする事が毛髪ダメージの一番のケアだという事がわかって来たのでミルクPPTが注目されています。
キトサンPPT
キトサンはカニやエビの甲羅から抽出される成分で人口皮膚などに使用される成分です。
キトサン製品のPPTはシリコンをうまく配合してあるので髪の毛のキューティクルを疑似的に作ってくれますが使用のし過ぎはカラーやパーマがかからなくなる要因になるので注意が必要なPPTです。
アルカリ除去の使用される酸リンス
美容室で行う技術のカラーリングやパーマ・ストレートパーマといった技術のほとんどがアルカリ性の薬剤を使用します。
皆様もご存じのように髪の毛の健康な状態は弱酸性です。
なぜ弱酸性がいいのかといいますと髪の毛の表面のキューティクルはアルカリ性になると開きます。
また、髪の毛の中の栄養分の大半がアルカリに弱く髪の毛の外に髪の栄養分が流出する為弱酸性が良いと言われております。
美容室で行う技術ではアルカリ性の薬剤なので施術後髪の毛を酸性に戻す為に酸性のトリートメント(酸リンス)を使用します。
薬剤を除去するバッファー剤
次にバッファー剤です。バッファー剤も髪の毛を弱酸性にしてくれるトリートメントですが酸リンスとはまた別物です。
酸リンスの場合PH3~4ぐらいの物を使用します。
髪の毛のPHは5.4が一番最適とされていますがPH3の物を使用すると当然PH5.4以下になってしまう恐れがあります。
酸性の方がいいんではないか?
と疑問に思うかもしれませんが、髪の毛は酸性になりすぎるとキシミます。
このキシミが物理的ダメージの原因になるのでできれば丁度いい所で止まってほしいのです。
そのためにはバッファー剤があります。バッファー剤の場合髪の毛のアルカリ値を徐々に髪の毛の健康な酸性値PH5.4にしてくれます。
しかも、丁度良い所で止まってくれる設計なのでカラーリングやパーマをした後には必要な技術です。
また、バッファー剤は髪を酸性にしてくれるだけでなく、使用した薬剤を分解&除去してくれる働きがあるので必ず使用したいトリートメントです。
髪の毛に酸素を与えるヘマチン
ヘマチンは血液中の酸素を運ぶヘモグロビンから作られるトリートメントです。
一時期狂牛病問題などで植物性の物が出回っていましたがあまり効果がなく現在は豚のヘモグロビンを加工して作られます。
ヘマチンは髪の毛に酸素をあたる事と薬剤の中和・消臭効果があります。
カラーリングやパーマ・縮毛矯正をして1~2日髪の毛を洗わないでくださいと言われるのは髪の毛に酸素に触れさる事で安定するからです。
その為このヘマチンを使うと髪の毛に酸素を運ぶので髪の毛が安定するまでは早くなります。
その他にヘマチンの成分は真っ黒なので髪の毛の退色した色素の予防にもなります。
LINKヘアカラー後の1週間は使ってほしいおすすめシャンプー
2浴式トリートメント
2浴式トリートメントが出る前までは1浴式のトリートメントが支流でほとんどが透明のマニキュアを塗って髪の毛をコーティングするという物でした。
2浴式トリートメントとは2つのトリートメントを使用して科学反応により髪の毛の質感を向上してくれるトリートメントで、マニキュアと違い柔らかい質感が得られるのが特徴です。
2浴式トリートメントは1つ目のトリートメントを使用すると髪の毛にトリートメントを吸着しやすい環境を作り、2つ目のトリートメントでコーティングをしてツルツルになるというものです。
これは普段のシャンプーとトリートメントのイオン吸着を強力にしたもので、施術時間が短いので簡単にできるのが特徴のトリートメントです。
3浴式トリートメント
3浴式トリートメントは現在支流のトリートメントになります。
2浴式トリートメントはコーティングするのに対して3浴式トリートメントは髪の毛に有効的な栄養分を補給してからコーティングするというものです。
3つのトリートメントを使用する分時間と手間がかかるのですが効果が実感できるトリートメントです。
コーティング剤
コーティング剤は現在あまり使用されなくなったトリートメントです。
コーティング剤は主にシリコンが支流です。
キトサンPPTのお話をしましたがコーティング系のトリートメントを使用する場合は髪の毛のダメージが強い場合に使用します。
コーティング剤を使用すると、とてつもなく髪の毛がツルツルになるのですがパーマやカラーをする時に染まりにく。かかりにくいといった弊害があるため現在は使用する事が少なくなっています。
コーティング剤の現在の使い道はドライヤーやヘアアイロンの熱に強いので縮毛矯正やデジタルパーマなどの技術で使用する事がありツルツルになるのでトリートメントです。
市販のトリートメントと美容院のトリートメントの違いは?
私達が『トリートメントをしませんか?』とおすすめするトリートメントはここまで説明してきたように別物です。
PPTや酸リンス・バッファー剤は主に髪の毛のダメージを最小限に抑えるので、カラーやパーマなど繰り返し行っている方は必ずやったほうが良いです。
また、2浴式・3浴式のトリートメントは主に質感を向上させる物なので髪の毛がパサつく・引っかかるなどの悩みがある方は必ずやった方が良いです。
髪の毛は傷んだら治りませんと言う記事でも説明したとおりトリートメントはこれ以上傷まないようにするための物&お手入れをしやすくするものなので、できれば毎回やったほうがよいです。
美容院でのトリートメントの間隔は?
美容室で行うトリートメントは主に髪の毛をこれ以上傷ませない物(PPTなど)と質感を向上させる物に分かれています。
これ以上傷ませない為のトリートメントはカラーやパーマの施術の都度行えば良いです。
質感を向上させる2浴式トリートメントや3浴式トリートメントはトリートメントをしてから次回トリートメントをする間隔は2週間~1ヵ月ぐらいが良いです。
これ以上早くでも良いのですがコーティング系のトリートメントをし続けると髪の毛の質感が重くなったりべたつきの原因になるのであまりおすすめはできません。
美容室でのトリートメントの間隔はシャンプーの界面活性剤の強さにも左右するので、毛に優しいものを使用していれば持続力は上がります。
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まとめ
今回は大まかなトリートメントの特徴を書きました。
これ以上詳しく書くと記事のボリュームが大変な事になるので次回はトリートメントの種類毎に説明していきます。