こんにちは村瀬です。綺麗にカラーリングをする為に私たち美容師がやっている薬剤の配合について紹介していきます。
実は美容師が行なうカラーリングは技術よりも配合する薬剤のコントロールが上手いか下手かを決める部分になり重要なポイントでもあります。
前回の記事も参考にしてみてください。
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カラーリングって結構難しいのです
皆様は何となく美容室でカラーリングをしているのですが実はカラーリングって結構難しい技術。
美容院によっては専門のカラーリストを在籍させている美容院もあるぐらいカラーって本当に難しく、こだわるとどこまででもこだわれる技術がカラーリングです。
日本でのカラーリングの認識
現在日本で支流になって居る技術がカラーリングはほとんどが全体の髪の毛を同じ色にする技術が多く髪の毛を染めるという感覚は多きく分けて
ファションカラーリング = おしゃれ
グレイカラーリング = 白髪を染める
という感覚がの方が多く若い世代の方はおしゃれを楽しむ為にカラーをして、白髪が出てきた方にとっては身だしなみの為にカラーをするという感じだと思います。
海外のカラーリングの認識
海外でのカラーリングでは実は10代の頃からやっています。海外の方はメラニン色素が日本人よりも薄く茶色になってしまうので、実は日本人とは違い髪の毛がムラになって生えてきます。その為海外の方のカラーリングは
カラーリング = 髪のムラを直す = 身だしなみ
という感覚になります。丁度日本人だと白髪が出て来たから身だしなみの為にカラーリングをするという事が、10代の頃から始まるので日本人よりも早くカラーリングをする傾向にあります。
カラーリングでムラになったのを直す技術
海外の方は基本的にムラになって髪の毛が生えてくる傾向にあるのですが、基本的にムラになった髪の毛をカラーリングで同じ色に直すのには非常に難し技術になり、ほぼ不可能に近い技術です。
そのため、美容室でカラーリングをする際にウィービングという技術を行います※メッシュを入れる事
ウィービングをする事によって髪の毛のムラが目立たなくなり自然な髪色になるので海外では割と多くの方がウィービングをされる傾向にあります。
日本では時間がかかる事やお値段が高くなるので同じ色になるカラーリングをする事が多い傾向にあります。
普段私たち美容師が行っているカラーの技術
今回はウィービング技術については触れず普段一番多くやっている技術について説明をしていきます。
私たちが一番多く行うカラーがシングルプロセスと言う1回でカラーリングを終わらす技術で、髪の毛を希望の色味にするという技術です。
以前の記事でもカラーリングのプロセスについて少し触れましたが実際私たちが希望の色を出すための技術を説明していきます。
初めてのカラーリングの場合
初めてのカラーリングの場合は単純に同じカラー剤を根本から毛先に塗るだけですが2つの事を考慮してカラーリングを行います。
1点目…染まりが良いのか悪いのかです、人によってカラーリングを行う際に髪質によって同じカラー剤を使用しても明るくなってしまったり、暗くなる場合があるので髪質を見極めて使用するカラー剤のトーンを明るくしたり、暗くしたり調整をします。
2点目…もともとの持っている髪の色味を考慮してカラーリングをします。人間の髪の毛の色素は主に2色のメラニン色素で構成されており、カラーリングで黄色くなりやすい方と赤くなりやすい方の2通りに分かれます。その為、黄色が出やすい方の場合は黄色を抑える紫色を加え、赤色が出やすい方には緑色を加えるという工夫をします。
2回目以降のカラーリング技術
2回目以降のカラーリングから難易度が高くなります。市販のカラーリングをしている方は分かると思いますが根本と毛先の色が合わない事が多いと思います。
実際サロンカラーとホームカラーの違いはあまりないのですが実は必要な色味を配合しないと綺麗な色にはできません。
ではなぜ2回目以降のカラーリングがなぜ同じ色にならないか簡単に説明します。
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生えてきた髪の毛とカラーをした所の色の差
黒い所が新しく生えて来た所で茶色い所が一度カラーリングをした髪の毛とイメージしてください。この髪の毛に明るくなるアッシュ系(青系)のカラー剤を使用するとこうなります。
根元は明るくなり青系の色が入りますが毛先の方はブラウンの色味が足りなくはっきりと前回のカラーリングと今回のカラーリングの所に差が出てしまいます。
そこで美容室でカラーをする時は前回カラーをした所のカラーリングはブラウンを配合した薬剤を塗り分けします。
根元をカラーリングすると出るブラウン系の色を毛先に配合する事によってカラーリングで色味の差がなくなり同じ色になります。
ダメージが多い方のカラーリング
カラーリングを何回もやっていると毛先の方がダメージでかなり明るくなる事があります、これはカラーリングによるダメージだけでなく日頃のドライヤーや紫外線でのダメージが原因で3段階になる事があるので注意してケアをしましょう。
ダメージで毛先が明るくなった場合のイメージ図はこんな感じで3段階に明るさが分かれております。
1つのカラー剤で染めた時
当然上の2回目のカラーで説明した通り1色のカラー剤では絶対に対応が出来ずカラーリングしても3段階のまま染まってしまいます。
その為2回目のカラーリングと同じように毛先の明るい部分にブラウンを加えてカラーリングをしていきます。
中間に合わせてブラウンを配合
しかし、毛先が明るい場合はブラウンをプラスする事で中間の所までは同じ色味になりますが、明るい毛先はまだまだ同じ色になりません。そこでさらに毛先だけブラウンを足します。
毛先に合わせてブラウンを配合する
つまり3段階に分かれている方は3種類の薬剤を使用する事になります。このブラウンの量の計算が非常に難しいのでココが腕の見せ所になります。
また、単純に暗くしたい方のカラーリングの場合は始めからブラウンが入ったグレイカラーを使用してカラーリングをする時もあります。
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カラーリングのまとめ
ホームカラーで綺麗にならないのは髪質の明るさによってカラー剤をコントロールできない事が最大の理由です。
ホームカラーでうまくカラーリングをするにはもともとブラウンの入ったカラー剤を使用すればある程度対応できますが、髪の色が明るいと対応できないので注意してください。
また、縮毛矯正をしている方とヘアアイロンを使用している方は別でカラーリングをコントロールする必要があるので注意してください。
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