こんにちは村瀬です。
今回はドライヤーの冷風機能についてお話します。みなさんドライヤーの冷風って夏や暑いときに使用するものだと思っていますか?
実はこのドライヤーの冷風機能はヘアスタイルを作るにあたって重要な役割をしております。
今回はそんなドライヤーの冷風の正しい機能を今回は説明していきます。
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ドライヤーの冷風機能がなぜついてるか?
まず、結論からお話するとドライヤーの冷風機能はスタイルの形を固定する為についております。特にデビィ婦人の前髪みたいな立ち上げるスタイルでは必ず冷風が必要です。
以前ヘアアイロンの正しい温度でも少し触れましたが髪の毛に形が付くのは熱を当てている時ではなく熱が冷めてから形が付きます。
これは水素結合と言う髪の毛の中の水分が飛ぶときにおこる現象で服でもアイロンをかけた後温かい時にしわになっていると冷めてからではなかなか跡がとれないのと同じです。
物に例えるとプラスチックだって鉄も同じで温めると柔らかくなり冷えると固まり形が付くのと同じという事です。
LINKヘアアイロンの適正温度と熱で髪の毛が傷む理由正しいヘアアイロンの使い方
ドライヤーの冷風を正しく使うには
正しいドライヤーの冷風の使い方は8割ほど乾いた状態から使用し始めます。
ある程度乾いてからボリュームを出したい、ハネさせたい、ボリュームを押さえたいと自分の好みに合わせて温風と冷風を交互に使用していく事が好ましいです。
ココで注意してほしい事ですが、ドライヤーを冷風に切り替えてもすぐには冷たい風にならないので温風モードから切り替えても冷風になるまでに15秒ほどかかるので冷風モードは多めに使用する必要があります。
また、ドライヤーの冷風を使う事髪の毛になるべくダメージを与えない対策でもあるという事なので積極的に使用しましょう。
ただし、間違ってはいけない事なのですが冷風だけで乾かすと髪の毛のキューティクルの部分に水分が残ってしまい髪の毛の表面が開きっぱなしになります。
お肌で言うと毛穴が開きっぱなしという事です。ですから必ず温風を使用して水分は必ず取りましょう。
それ以外にも自然乾燥をして髪の毛を乾かすと臭いの原因にもなったりするので注意しましょう。
ドライヤーの冷風の切り替え
私達美容師がドライヤーの冷風機能はかなり頻繁に使用するので、プロ用のドライヤーはワンタッチで冷風に切り替えれるようになっております。
一般家庭用のドライヤーの多くはわざわざスイッチを切り替えないといけないので結構面倒だと思うのでプロ用のドライヤーを購入するのもいいかもしれません。
個人的にはノビー製のドライヤーが安くて使いやすのでおすすめです。
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その他のドライヤーの冷風の使い方
皆様もお使いだと思いますが暑い夏などにドライヤー後に冷風を使用する使い方は正解です。
夏場は特にですが、シャンプーでせっかくきれいな頭皮にするのに汗が出る事によって頭皮が湿り菌が発生してしまう原因や異臭の原因になります。
何度も言いますが、ここで間違ってはいけないのは冷風だけで乾かすという事は避けましょう。
また、最近のドライヤーはマイナスイオンが出るタイプの物が多く売られておりますがこのマイナスイオンはお肌や髪の毛にうるおいを与えてくれる機能なので温風ではなく冷風で使用する事が望ましいです。
ドライヤーの冷風を使ったスタイリングの仕方
今回はドライヤーの冷風と温風を使ったちょっとしたポイントを説明していきます。
ドライヤーの使用方法をちょっと工夫するだけで毎日のスタイリングが非常に楽になるので参考にしてみてください。
また、今回は簡単な図で説明しています。気が向いたら写真で撮影しますので気長に待っていてください。
ドライヤーで前髪を流すやり方
ドライヤーで前髪を流す場合は流したい方向にいきなりドライヤーを当てると失敗します。
このように初めから希望の方向にドライヤーを当ててしまうと八の字のようにパックリ別れてしまうので注意してください。
正しいドライヤーの使い方は希望の方向と逆に流れるようにドライヤーを当てます。そうする事によって前髪のベースが出来き別れにくくなります。
ある程度形が付いたら冷風に切り替えて希望の方向へ前髪を流しましょう。ポイントは前髪が温かい状態で希望の方向に流して冷風で冷やしましょう
髪の毛が冷えれば完成です。前髪の場合は逆に流れるように形を作ってから希望の方向に作り治す事が大切です。
前髪がパックリ割れる方の直し方
前髪がパックリ割れる原因は前髪の生え癖です、結構な割合で前髪に割れ目がある方は多いはずです、生え癖が無い方でもベ〇ータのように前髪がM字に生えている方は前髪が割れる傾向にあります。
そんな方の修正の仕方ですが実は前髪を流すやり方にひと手間加えるだけです。
まずは左でも右でも構いませんがドライヤーの温風で横に流すようにします。
この時のポイントは生え癖を修正するのである程度引っ張ってください。
ある程度髪の毛に熱が当たったら冷風で冷やして形を作っていきます。この時もある程度引っ張りましょう。
温風 | 冷風 |
出来たら今度は反対方向に同じ様に流すイメージでドライヤーの熱と冷風を当てます。この時のポイントは必ず前髪全部を流すようにしてください。
温風 | 冷風 |
出来たら最後に前髪を下方向に温風で前髪が降りるように熱を当てて冷風で形を付けます。
ここまでしっかり行えばある程度の割れる前髪は治ります。
また、前髪もそうですがきっちり生え癖を修正しておくと頭皮の毛穴が変形するので1年ぐらいしっかり適切に行うと生え癖が少なくなります。
ですから頭皮がまだ柔らかい小さいお子様の前髪をチョンボしたり強めに輪ゴムで縛ったりすると大人になって生え癖が修正しにくくなったりする原因でもあるので注意をしてください。
※元々の生え癖は別
ドライヤーでボリュームを押さえる
次にボリュームを押さえたい方のドライヤーと使い方です。
ボリュームがある方はドライヤーの温風を上から下になるように当てます。この時に髪の毛を伸ばすようにしておくとよりボリュームが下がります。
次に冷風に切り替えて同じ用に上からドライヤーを当てましょう。髪の毛は冷えた時に形が付くのでひっぱったまま冷やすとボリュームがダウンします。
髪質にもよりますが少しのくせやハネるといった方にはこの方法でも十分対応ができます。縮毛やくせが強い方はこの後にヘアアイロンで伸ばしましょう。
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ドライヤーでボリュームを出す方法
ボリュームを出す場合はボリュームダウンの逆の事をします。これ意外と難しいと思いますので簡単な方法を教えます。
まずいつも分けている分け目より左側からドライヤーの温風を当てます。
ある程度あったまったら冷風に切り替えてドライヤーの冷風を当てます。
同じ用に今度はいつも分けている所よりもより右の方からドライヤーの温風を当てます。
ある程度温まったら同じようにドライヤーの冷風を当てます。
最後に希望の所で分ければ完成です。ポイントは完全に髪の毛が冷えてから分け目を作るとうまくいかないので、ある程度温かい状態でいつもの分け目にすると失敗しません。
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ドライヤーで内巻きにする方法
内巻きにするにはやはりブローをしたりコテを使ったりが必要になってきます。今回は内巻きを作りやすくする方法をお伝えします。
内巻きにするにはまず頭の丸みを利用して形付けをしてきます。
図のように頭の後頭部ぐらいからドライヤーを当てると自然に頭の丸みに沿って乾かす事が出来るので内巻きになりやすい状態になります。
忘れないようにドライヤーの冷風を当ててあげると自然に収まりやすくなり丸みを帯びたスタイルになります。
後はヘアアイロンを使用したりドライヤーでブローをしたりすると良いです。
ドライヤーでハネさせる方法
髪の毛をハネさせる乾かし方ですが男性の方の襟足などに有効だと思います。髪の毛をハネさせたい場合はストレートアイロンでスタイリングするのが手っ取り早いのですがドライヤーでやる方法です。
ハネさせる場合は希望のカールになるように引っ張りながら乾かすのですがカールの場合は希望のカール(ハネ)よりも2倍強くスタイリングするとうまくいきます。
当然温風で温めてから冷風で冷ますのですがポイントは2倍のカールを作るイメージでやるとうまくいきます。面倒な方は巻き髪用のアイロンで。
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パーマスタイルは基本的にドライヤー不要
コテパーマ(アイパー)やデジタルパーマなどの熱を当ててかけるパーマの場合は違いますが、基本的なパーマは濡れた状態でかけます。ですから濡れた状態が一番きれいにカールが出ます。
パーマスタイルを一番綺麗にパーマを出す場合は濡れている状態でムースを使用して自然乾燥が一番綺麗になります。一切触らないのが綺麗になるコツです。
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パーマスタイルでドライヤーをする場合
パーマスタイルの時ドライヤーを使う時は拡散フードがあると便利です。別になくてもできますが使用するとスタイリングのしやすさがグッと上がります。
パーマが残っている場合は拡散フードを使用して髪の毛全体に風が当たるように使用すれば冬場でも自然乾燥をドライヤーで出来るので風邪を引く心配もありません。
パーマが落ちてきたらドライヤー
パーマが緩くなったらドライヤーを使いながらスタイリングをすると綺麗にスタイルが作れます。まず髪の毛に水分補給をしてからムースを使用します。ムースはハードに固まるタイプではなくワックスタイプを使用しましょう。
ムースを付けたら8割ほどドライヤーで乾かします、8割ほど乾いたらムースが付いているので髪の毛がネチャ付いてきます。
そうなったら、髪の毛のパーマ部分を手でぐちゃぐちゃに揉み込むようにしてドライヤーの温風と冷風を当てます。
後は乾くまで温風と冷風を交互にあてスタイルを整えたら完成です。当然無理あり作ったパーマなのでこの後はワックスやスプレーを使用して形を整えましょう。
パーマがなくなっている時はハードタイプのワックスがおすすめです。
LINK気に入ったスタイルを1日キープする9種類のおすすめハードスプレー
ドライヤーの冷風の使い方・まとめ
今回はざっくりドライヤーの冷風の使い方と冷風を使ったテクニックをご紹介してきましたが。
また猫毛やボリュームがでなくてペタンとする方は冷風以外にも逆毛を入れるなどのテクニックがあるので参考にしてみてください。