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シャンプーの洗浄成分(界面活性剤)を解り易く説明します

更新日:

シャンプー

こんにちは村瀬です。

私達が毎日使うシャンプーって様々な成分でできております。シャンプーの洗浄成分は主に界面活性剤と言われる成分でできております。

これは洗濯の時に使用する洗剤や食器洗剤も同じ界面活性剤です。

もっと言うと排水口を綺麗にするパイプユニッシュも同じ界面活性剤でできております。

 

ですから、シャンプーで髪の毛を洗う行為自体髪の毛を痛めるという事です。

シャンプーの正しい使い方でも書きましたがシャンプー剤を使用しなくてもお湯洗いでほとんどの汚れが落ちます。

ですから、シャンプーの事をよく知る必要があるのです。今回は洗浄成分(界面活性剤)について詳しく説明をしていきます

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界面活性剤の種類

界面活性剤まず、界面活性剤は水になじみやすい『親水性』と油になじみやすい『親油性』と言う2つの性質をもった成分です。

油になじみやすく水になじみが良いので油と水を混ぜ合わせる力のある成分の事を界面活性剤と言います。

そしてこの界面活性剤大きく分けて4つの性質があります。

アニオン界面活性剤

(陰イオン界面活性剤)

カチオン界面活性剤

(陽イオン界面活性剤)

両性界面活性剤

ノニオン界面活性剤

(非イオン界面活性剤)

界面活性剤 界面活性剤 界面活性剤 界面活性剤
親水性部分が -イオン 親水部分が +イオン 親水部分に + と - の両方もっている イオンが無い
石鹸やシャンプーなど リンス・コンディショナー・トリートメントなど シャンプーや化粧品など 化粧品・シャンプー・トリートメントなど

このように界面活性剤 = 洗剤ではなく水と油を混ぜ合わせる事が出来る成分の事です。

アニオン界面活性剤(陰イオン)

界面活性剤

アニオン界面活性剤の場合は油や汚れを浮かせて落とすという効果があります。

アニオン界面活性剤 アニオン界面活性剤 アニオン界面活性剤
油に吸着 油を浮かせる 油を閉じ込める

このように親油性の成分が汚れや油に吸着して汚れを浮かせて分離させる特徴があり大半の洗剤やシャンプーはアニオン界面活性剤に当たります。

カチオン界面活性剤(陽イオン)

界面活性剤

カチオン界面活性剤の特徴は-に停電した髪の毛などに吸着するという特徴があります。

カチオン界面活性剤 カチオン界面活性剤
傷むと-に停電 -に停電している所に張り付く

以前にもお話しましたが髪の毛のタンパク質は+に停電しております。

その為タンパク質が抜けた髪の毛は-に傾くのでトリートメントやコンディショナーはこのようにカチオン界面活性剤を使用しております。

髪の毛を洗うシャンプーはアニオン界面活性剤(陰イオン)で洗うので後の髪の毛は-に停電するのでより吸着力が上がります。

 

また、カチオン界面活性剤は傷んだ髪の毛に成分が吸着するという性質があるためカチオン洗浄成分を使用したシャンプーの場合コンディショニング効果が得られさらに肌や髪の毛に非常に優しい洗浄成分と言えます。

※服の柔軟剤も同じ

LINK美容院のPPTトリートメントの種類と効果

両性界面活性剤

界面活性剤

両性界面活性剤の場合はとても不安定な界面活性剤で使用する状況によって性質が変わります。

両性界面活性剤 両性界面活性剤
アルカリ性だとアニオン化する 酸性だとカチオン化する

つまり洗っている時のPHで性質が変わったり他に配合する成分で性質が変わる界面活性剤です。

両性界面活性剤の場合汚れもおちるし成分も髪の毛に張り付くという性質があるので界面活性剤単独でもリンスやコンディショナーをした感じの質感になる事が多いのが特徴です。

ノニオン界面活性剤

界面活性剤

ノニオン界面活性剤の多くは主に洗浄力が無く泡立ちや粘度・乳化剤に使用されます。

ノニオン界面活性剤の種類があり食品にも使用される物もあります。単体で洗浄力や乳化力があまりないので補助的な存在です。

また、ノニオン界面活性剤での洗浄成分はとても泡立ちが少なく洗浄力が少ないため肌に与えるダメージが少ないとされています。

シャンプーの洗浄成分

シャンプーの主な成分は陰イオン界面活性剤が主な成分です。その中でも様々な種類がります。

代表的な洗浄成分

  • 石鹸系
  • 高級アルコール系
  • アミノ酸系
  • 両性ベタイン系
  • タウリン系
  • タンパク質系

参考:シャンプーの成分の見方と洗浄力の関係

このように特定の成分が多く含まれると〇〇系のシャンプーって言われますが実はもっとシャンプーは複雑に成分を混ぜ合わせて作っているので〇〇系シャンプーと区別する事が難しいのですが洗浄成分の多さで分ける事が多いです。

石鹸系の洗浄成分

石鹸系の主な成分は以下の通りです。

石鹸系の洗浄成分

  • カリ石鹸素他
  • ラウリン酸K
  • オレイン酸K
  • ミリスチンK

石鹸系のシャンプーの特徴は主に洗浄力が高いという事です。

洗浄成分がアルカリ性なので非常に汚れが落ちる反面髪の毛のPHが高いので髪の毛がごわつく傾向にあります。

 

しかし、石鹸系のシャンプーの最大のメリットは安全性が高いという事です。

そのためベビーシャンプー等もこの成分を使用する事が多いのですが入っている量が抑えてあるので肌へのダメージも少なく安心して使用できます。

LINKプロが選ぶおすすめの子供用シャンプーとボディーソープと必要な物

高級アルコール系の洗浄成分

一番有名な洗浄成分ですね。高級アルコール系と言われる洗浄成分は以下の通りです。

高級アルコール系の成分

  • ラウリル硫酸Na
  • ラウリル硫酸Na〇〇系
  • ラウレス硫酸Na
  • ラウレス硫酸Na○○系

この成分の特徴は高い洗浄力と高い泡立ちがある事で汚れが良く落ちて泡が立ちやすい事です。

その反面頭皮への刺激や髪の毛へのダメージがある成分です。

 

ラウレス硫Na酸やラウリル硫酸Naが入っているとダメだよってよく皆様が言いますが私個人の意見では使い方次第で良い物にもなる。

これは最後にも詳しくお話しますが成分だけで見ると悪いように見えますが実はいい成分でもあるのです。

アミノ酸系界の洗浄成分

アミノ酸系の洗浄成分は肌や髪の毛に優しいと言われる成分で陰イオンの界面活性剤で主な成分は以下の通りです。

アミノ酸系の洗浄成分

  • ラウロイルサルコシンTEA
  • ラウロイルアスパラギン酸Na
  • ココイルグルタミン酸TEA
  • ココイルアラニンNa

アミノ酸系の洗浄成分の場合洗浄成分が陰イオンな為、保湿成分が髪の毛やお肌にも吸着しやすい性質があり質感が向上します。その為良く流さないとお肌に成分が残りトラブルになる事もある成分です。

また、髪の毛やお肌に刺激が少ないので洗浄力が比較的弱いのもデメリットです。

 両性イオン系の界面活性剤

両性イオン系(両性界面活性剤)はよく両性ベタインとか言われる成分です。

それぐらい〇〇ベタインって成分が多いので両性イオン系 = 両性ベタインって言う事が多いのですが〇〇ベタインって書いてなくても両性イオン系の界面活性剤なのでお間違えの無いように。

ベタイン系の洗浄成分

  • コカミドプロピルベタイン
  • ラウラミドプロピルベタイン
  • ○○ベタイン

両性イオン系の成分の主な特徴はアミノ酸系の洗浄成分よりも保湿力が高く髪やお肌がうるおいます。

また、洗浄力も刺激もアミノ酸系の洗浄成分よりも弱くお肌の弱い方に向いています。

ベタイン系の洗浄成分単独で使用すると洗浄力がおとりますが他の洗浄成分と合わせる事により泡立ちが良くなり洗浄力も刺激も押さえられる成分で優秀な成分です。

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タウリン系の洗浄成分

タウリン系の洗浄成分は主に以下の通りです。

タウリン系の洗浄成分

  • ココイルメチルタウリンNa
  • ラウロイルメチルタウリンNa
  • ココイルメチルタウリンNa

タウリン系の洗浄成分は泡立ちが良く洗浄力も良いのに肌に優しいという性質があります。また、成分がヤシの実がから作られる事もあり質感がしっとりする成分です。

私が愛用しているシャンプーもこの成分でとても満足したおります。

ただ、1週間ぐらいすると質感が重くなってくるのでリセットするシャンプーを使用します。

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タンパク質系

タンパク質系の洗浄成分は以下の通りです。

タンパク質系の洗浄成分

  • ココイル加水分解コラーゲンNa
  • ラウロイルシルクアミノ酸Na
  • ラウロイルシルクアミノ酸K

特にシルク系の洗浄成分は非常に効果で使用されるシャンプーの価格が上がってしまうのが現状です。

タンパク質系のシャンプーは洗浄成分に質感の上がる成分をくっつけてあるので洗いあがりがマイルドなのが特徴です。

ダメージ予防系のシャンプーに使用する事が多く洗浄力もあり刺激が少ないのですが泡立ちが少し残念です。

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シャンプーに含まれる洗浄成分

ここまでいろいろ説明してきましたがシャンプーの洗浄成分はいろいろありどれがどのように良いのかわからないですよね。

実は現在販売されているシャンプーはここまでお話してきた洗浄成分をバランスよく配合しています。

良くアミノ酸系シャンプーって書いてあったり説明があるのは一番多く配合されている成分がアミノ酸系の洗浄成分だからです。

 

で、高級アルコール系のラウリル硫酸Naですが実は美容室のシャンプーでも高確率で配合されています。

 

なぜ配合されているかが重要ナノですがシャンプーを製造するメーカーはいろいろな理由で入れています。

なぜかと言うとシャンプーは洗浄力の弱い成分を使うと汚れが落ちにくいからです。

特に最近は洗い流さないトリートメントやトリートメントのコーティング剤の吸着力が増えて来たり、ワックスやジェルが昔よりもセット力が増えて来た反面髪の毛に残りやすいのです。

それを落とす為にはある程度の洗浄力が必要だからです。

 

ですから必ず洗浄力が高い = 悪ではないのです。

洗浄成分の濃度について

もう少しお話をしていきます。良く洗浄成分の刺激や毛髪のダメージを懸念する方が見えますがチョット考え方を変えてみましょう。

洗剤の危険性 洗剤の危険性
高級アルコール系のイメージ アミノ酸&ベタイン系のイメージ

ここまでお話してきた通り洗浄力が上がればお肌への刺激があります。高級アルコール系だ洗浄力があるけど刺激があるっていう事ですがアミノ酸系のシャンプーやベタイン系のシャンプーだと洗浄力が弱いけどお肌に優しって数字で表すとこんなイメージになります。

 

これを実際にシャンプー剤に入れると以下のイメージになります。

洗剤の危険性 洗剤の危険性
高級アルコール系 アミノ酸系&ベタイン系

雑なイメージですが洗浄力がなければより多く洗浄成分を入れないといけないので結局同じですってイメージです。

実際の洗浄成分ってもっと複雑なのでイメージとは全く違いますがアミノ酸系などの洗浄力の弱いシャンプーでしっかり洗うには必ず洗浄成分を多くする必要があるので結果的に量が増えれば刺激は同じになります。

逆に高級アルコール系は洗浄力が高いので少しの量で十分なので結果的に洗浄成分が少なくなります。

100ml当たり 塩分 16.6g 100g当たり 塩分 8.34g

これはポン酢か醤油かの違いだと思ってください。

 

一番の理想形のシャンプーのあり方は少ないリスクの洗浄成分でなおかつ洗浄力もあり質感がある洗浄成分があればいいのです。

洗剤の危険性 洗剤の危険性
洗浄力が高く安全な成分 少しだけ配合

※イメージ図

低刺激で洗浄力のある完璧な洗浄成分が出来ますが現在の科学でまだまだこんな成分が作れないのが現状です。

ですから、ここまで紹介してきた成分をうまく組み合わせて洗浄力や髪の毛のダメージ・質感を考えて様々なメーカーがシャンプーを研究しながら開発をしているのです。

配合されている成分ではなくバランスが大切

界面活性剤

難しい話ですがシャンプーの洗浄成分は泡立や質感など様々な性質があります。洗浄力が強ければ刺激も出ますし逆に刺激が無いようにすると洗浄力が落ちます。

逆に質感を求めれば成分が髪の毛や肌に残りやすくなりトラブルの原因にもなります。

それぐらいシャンプーは複雑なバランスでできているので〇〇っていう成分が使用されているから刺激のあるシャンプーでもありません。

 

シャンプーやその他の商品の成分にこだわらなくなった理由でも書きましたがどんなに良い成分だけで作ってもシャンプーは刺激があったりします。

ですからシャンプーは使用されている成分でどんな効果やどんな質感なのかは想像できますが実際に使用してみないとわからないのです。

洗浄成分のまとめ

プロの私が言うのもなんですがシャンプーをするという行為自体が髪の毛を痛めている事なので傷まないシャンプーなんてありません。

ただ、髪の毛のダメージケアをするシャンプーや頭皮を綺麗にシャンプーもあるようにたくさん良いシャンプーは世の中にあります。

 

大切な事はどんなシャンプーでも正しく使う事とちゃんとした性質を知って置く事が大切です。

最後にラウレス硫酸Naとラウレス-5-酢酸Naって全く違う物なので間違えないように。

 

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