こんにちは村瀬です。今回はヘアピンの種類と使い方についてご説明をしていきます。
因みに写真のピンの種類は以下の通りです。
ピンの種類
- スモールピン(ストレート)
- スモールピン(玉付き)
- アメリカピン(玉無し)
- アメリカピン(玉付き)
- Uピン(ネジピン)
- 鬼ピン(Uピン)
その他にもいろいろなピンがあると思いますが簡単にヘアアレンジをするにあたりそこまで知る必要がないので今回は6種類のピンのメリット・デメリットをお話しながら用途を説明していきます。
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ヘアピンの種類と使い方
アメリカピンとスモールピン
上 スモールピン(玉付き)
下 スモールピン(ストレート) |
上 アメリカピン(玉無し)
下 アメリカピン(玉付き) |
まずアメリカピンとスモールピンですが一番使用率の高いピンで100円均一で手に入りますね。
スモールピンとアメリカピンの主な違いは大きさです。アメリカピンの場合大きさがある分留める力がありますが細かい部分には不向きだったりします。
逆にスモールピンは留める力が少ない分細かい所に向いています。特に顔周りや前髪に使用する事が多いです。
玉付き・玉無しのメリットデメリット
スモールピン | アメリカピン |
実は玉付き・玉無し・波有り・ストレートの組み合わせでピンはいろいろな形があります。実はなぜこんなに種類があるのかと言うと使用用途によって波有りの方が良かったり、ストレートの方が良かったりとするのです。
アメリカピン玉無 | アメリカピン玉有 |
まずアメリカピンの玉有と玉無しですが単純に玉有の方が頭皮に刺さっても痛くないので比較的使いやすいです。
個人的には玉有の方が私は好んで使用しますが実は写真を比較してもらえるとわかるのですがピンの先が玉有の方が外に伸びているので留まりやすいのですがピンで留めった時に出っ張るので繊細なヘアアレンジでは不向きだったりします。
これは和装スタイルなどで面を綺麗に整える時に使いにくかったり小さくねじり上げをした時にピンが出っ張るので使いにくい事もあります。
一般的に私達美容師さんみたいにヘアメイクをしない方はどちらでも構いませんが玉有の方が使いやすいと思います。
ストレートと波ありのメリット・デメリット
玉無し・ストレート | 玉有・波あり | 玉無し・波あり |
ここまで玉有と玉無しのお話をしてきたので省きますがストレートタイプと波有りのピンの違いですが単純に留めるという事に関しては波有りのピンの方が止まります。
なみなみの部分が滑り止めになるので当然留まりやすく取れにくいのです。
ただし、止まりやすいけどデメリットも存在します。たとえば面を綺麗に作ってピンで留める場合などでは波ありの場合は意外と使いにくかったりします。
波ありは面を綺麗にするには不向き | ストレートは面が綺麗にできる |
波ありの場合は良く留まるけど面に筋が入り易かったりします、逆にストレートタイプは留まりにくいけど筋が出来ないという利点もあります。
この編のこだわりは私達美容師の作るスタイルによると思いますが参考までに。
アメリカピンの色々な留め方
ねじり留め | 面を留める | 千鳥留め |
まず、アメリカピンもスモールピンも使用用途は同じです。細かい所にはスモールピンを使用して普通の所はアメリカピンを使用します。
ここで皆様に覚えて欲しい事はネジって留める時と面を綺麗に留めるという2点です。その他の技術もありますが大きく分けて3種類の留め方さえマスターしておけば大丈夫です。
そして間違えてはいけない事ですが、ピンの持ち方ですは2種類あるので覚えておいてください。
通常の持ち方 | 開いて持つ持ち方 |
大半の方が間違えていますが実はアメリカピンは開いて持つ事が少ないのです。もともとピンの先が開いているのでそのまま使用すればOKです。
ピンを持つときのポイント
- 普通の持ち方 = ほとんどこの持ち方
- 開いて持つ = 面を綺麗に留める時
正しいアメリカピンの知識
留め方の前にアメリカピンを使うに前に正しい知識を身に付けておきましょう。まず、アメリカピンの構造ですがこのようにおしりの部分が開いております。
おしりの所が開いている | その分ピンの先が留まるようになっている | 留まる部分はここ |
おしりの部分が開いているのはピンの先が良く留まるようにばね上になって居るからです。ですからピンを打つときは全部入れてしまうと逆に取れやすくなるのです。
正しいヘアピンの留め方 | 間違ったヘアピンの留め方 | 正しいヘアピンの留め方 | 間違ったヘアピンの留め方 |
ですからヘアピンを留める時は必ず全部入れないで少し余裕があるぐらいの方が良く留まります。この辺は使用用途にもよりますが覚えておきましょう。
閉じた状態でのヘアピンの留め方
基本的にはこの持ち方で全然大丈夫です。
ねじった所 | ねじった所 | まとめる所 | フアフアな所 |
通常の持ち方の場合はこんなシチュエーションの時に使用します。ピンを開く必要はありません。むしろ開いて持っていても普通にピンを留める時は閉じてしまう事が多いので無理に開く必要ありません。
今回は一番使うねじった所に使用するときのピンの留め方を解説してきます。
山の部分を下に | そのままねじり部分に入れる | ねじり部分の添わせる | ねじりに合わせてピンを移動 |
ピンは山の部分を下にします。そのままねじった部分にピンを入れねじり部分の合わせるようにピンを打ちます。
ねじる部分の添わせる | 頭皮の迄運んだらピンを入れる | ピンを差し込む | ピンが留まった状態 |
ピンをねじった部分に沿わせたら頭皮の方へとピンを運びます。頭皮の方へピンが来たらそのままピンを打ち込みます。
ここで注意点ですがねじった所を留める時は必ずねじっているラインの反ってピンを入れる事が重要です。
正しいピンの位置 | ピンのイメージ | ダメなピンの止め方 | ダメなピンの止め方 |
ピンは必ずねじった部分と下の毛が均等に留まるようにしておきましょう。間違ってもねじった部分からはみ出てはいけません。
またねじってデザインをする事が苦手な方はコームのテールを使うと簡単にねじる事が出来ます。
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まとめた所に留める場合
次に、このようにまとめた所をヘアピンで留める方法です。
頭皮に対して垂直に入れる | 頭皮に当たったら平行になるように倒す | そのままピンを入れる | ゆっくり入れ込む |
まず打ちたい所にピンを打ち込みます。この時は頭皮に対して平行になるようにピンを打ちます。で、頭皮にピンが当たったらそのまま頭皮と平行になるようにピンを倒してピンを打ち込みます。
この時に注意をして欲しい事は山型のピン先が頭皮の方に来ないようにピンを確認してから入れましょう。
ねじった所(細かい所)
最後にねじってフアフアにした所を留める場合をお話します。
ネジって | ピンを垂直に入れる | 見えないようにねじりながら頭皮の方に移動 | そのまま見えないように入れる |
この場合はここまでお話して来た留め方の2種類のどちらでも構いませんがやりやすい方法を使用してください。
また、こういった細かい所にピンを入れる時はアメリカピンではなくスモールピンが使いやすいです。
ヘアピンを開いて持つ場合
ピンを開いて留める場合は面の部分を崩れないようにする時に使用します。持ち方はこんな感じです。
開いて持つ | 髪の毛に入れる | 入れ込んだらピンの上の部分を持つ | 上の部分を持ちながらピンを入れる |
ピンを開いた状態で使用する場合はこのように面の部分に使用するときに有効です。ピンをうまく打つポイントはピンを髪の毛に入れる前はピンの下側と上側の両方を持った状態で入れますが、髪の毛に入れたらピンの上側を持って入れると簡単に入れる事が出来ます。
千鳥止めの場合も同じです。まずは平行にピンを2~3本ぐらい事前に打っておきます。
そのままクロスになるようにピンを入れます | 入れたら上の部分を持ち移動する | ピンの真ん中で留める | 上も同じようにしたら完成 |
面を留めた時同様にピンを開いて持ちピンとピンをクロスするようにピンを入れます。この時の注意点はピンを真ん中で留めましょう。
ピンの根本は空洞になって居る | 正しい留め方 | 全部入れると外れる |
ですから完全に入れ込むのではなく真ん中に留めるのが正解です。
このようにピンを入れすぎると面が割れるし外れやすいのでピンをしっかり留めたいからと言って全部押し込んでしまうのはあまりおすすめしません。
※こういう技術もある。
他の留め方
両方から留める | クロスして両方から留める |
その他にも両側から留めるやり方もあります。この方法はサイドの髪の毛や毛先を平たくアレンジする時に使用したりします。
また、前髪などに使用したりしますが一般の方はあまり使用しないやり方かもしれません。
Uピンと鬼ピンの使い方
次にUピンと鬼ピンの使い方です。大きい方が鬼ピンで小さい方がUピンです。
このピンは主に形を調整したり毛束間を作ったりする時に使用します。このピンの特徴は何度も留めやすく作った形を壊す事がないので一番使用頻度の多いピンです。
また、ヘアアップした髪の毛を元に戻す時にピンが簡単に外す事が出来るので、私はこのピンを8割ほど使用します。
頭皮に対して垂直に入れる | ピンを寝かして頭皮と平行にする | そのままピンを入れる | 最後まで入れる |
ピンの入れ方は今までお話してきたアメリカピンの打ち方と同じで頭皮に対して垂直に入れ、そのままピンを倒して頭皮と平行にします。
出来たら、ピンを入れ込みましょう。アメリカピンと違って最後まで入れ込んで使用します。
Uピンや鬼ピンを折り曲げる
片方だけ曲げる | 両方曲げる |
Uピンは片方だけ曲げる方法と両方を曲げる方法がありますがこの使い方をする場合結婚式のパーティーアップや成人式となど長時間スタイルをキープするときに使用します。
ピンを折り曲げる事により髪の毛が引っかかり抜けにくくなります。その為ピンを取る時にメチャクチャめんどくさいので特別な時しか使用しません。
私が良く使うのはヘアアクセサリーを留める時にこの方法を使用しますが必ず、お客様に了承を得てから使用する使い方です。
Uピンと鬼ピンを使用すする場所。
巻いたところ | フアフアにしたところ | ねじった所の形成 | 仮止め |
Uピンや鬼ピンはとにかくどんな所でも使用できます。髪の毛を巻いたところに打ち込んだりフアフアにしたところに打ち込んだりと使用頻度が多いです。
特にねじってアメリカピンなどで留めた場合形が変な時もUピンで形成出来ます。しかも何度やり直しても形が崩れない所がいい所です。
また、細部をアレンジするときにアメリカピンで留める前にUピンで一度仮止めをしてバランスを確認する時にも便利です。
また、飾りのついたUピンはそのまま付ければ簡単にヘアアレンジができてしまうので飾り付きの物が簡単でおすすめです。
形を整えながら使う | 全体のバランスを見る | 左右のバランスを見て入れる | 完成 |
ほんの一例ですがこんな感じです。全体のスタイルを作ってからピンをしても良いですし整えながら使ってもいい感じになる飾り付きのUピンです。
まとめ
基本的なピンの使い方やピンの特徴を書いて来ましたが実は、ヘアアレンジの場合はアメリカピンは数本しか使いません。一番使用するのはUピンや鬼ピンを使用します。ですからUピンの使い方をマスターしておくとゆるふあなヘアアレンジができます。
次回はヘアピン(クリップ)の使い方をご説明してアレンジ編を書いていきます。
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- 簡単ヘアアレンジ・基本手なヘアゴムの使い方と解説
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