ドライヤーを使ってブローをする方もいると思いますが自宅でブローをするのって難しいですよね。
ドライヤーでのブローはデザインを作るというだけでなく髪の毛のキューティクルを綺麗に整えるという事が目的です。
ですから美容室に行ったら髪の毛が何だかつやつや、サラサラになるのです。
そこで今回は私達美容師が普段どのようにブローをしているのかをご紹介しながら家庭で簡単に出来るブローの仕方をご紹介していきます。
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ドライヤーの使い方
まずドライヤーの使い方の前にドライヤーにどんな機能が付いているか少しお話していきますのでドライヤーの正しい使い方とブローの仕方について理解を深めてください。
ドライヤーの冷風
まず、ドライヤーの冷風機能ですがこの機能は夏場に涼しい風を送る機能ではありません。
ドライヤーの冷風機能は髪の毛に形を作る為にあります。
基本的に髪の毛は温まると形が付きやすい状態になり温度が下がると形がキープされます。
ですから冷風機能は髪の毛ツヤを出す物ではなくスタイルを作る物です。
LINKドライヤーの冷風の使い方とドライヤーに冷風機能が付いている理由
ドライヤーの機能
最近のドライヤーにはマイナスイオン搭載のドライヤーが増えてきましたよね。
その他にも最近では温度調節できるドライヤーやコラーゲンが出るドライヤーなど様々な機能があります。
これらの機能はドライヤーで髪の毛を乾燥させない為に付いています。
温度調節もマイナスイオンも髪の毛にただいいのではなく髪の毛に適度な水分を残したまま乾かす事の出来るドライヤーです。
ブローの仕方と手順
ではドライヤーでブローをする手順です。
ブローの手順
- 洗い流さないトリートメント
- ドライヤーで乾かす
- ブローローション
- ハンドブロー
- ブロッキングで髪の毛を分ける
- ハーフブラシでブロー
- ロールブラシでのブロー
これが普段私達美容師が行っているブローの方法です。
これを自宅で行うと結構大変だと思いますので出来る範囲で真似してみてください。
また、自宅で簡単に出来るブローに付いては最後の方でご紹介していきます。
洗い流さないトリートメント
まずは洗い流さないトリートメントを使用します。洗い流さないトリートメントについては自分の求める質感や悩みにおおじて好きな物を使用しましょう。
付けつ手順はタオルドライ後少量のトリートメントを毛先に付けてコームで髪の毛全体にいきわたるようにしましょ。
タオルドライ | 毛先にトリートメントを付ける | コーミングする |
ドライヤーの乾かし方
サイド | サイド | バック |
次にドライヤーで髪の毛全体を乾かしていきますが基本的には下から上に向かってドライヤーを当てます。
ボリュームをダウンしたい方は上からドライヤーを当てる傾向がありますが初めから上からドライヤーを当てると全体のフォルムが悪くなるのでまずは80%ぐらいまでは下から風を当てましょう。
ここでのポイントは根本にドライヤーの風を送る事です。傷んだ髪の毛はキューティクルが破損しているので根本よりも早く乾くので根本を乾かせば自動的に毛先は乾きます。
分け目の作り方
自然な状態 | コームを梳かす | 自然な分け目 |
ドライヤーで乾かす時のポイントですが、分け目の部分は始めから分けるとトップがぺったんこになり分け目がパックリついてデザインが悪くなります。
そこでまずはコームで分け目部分を確認してから分け目部分を消すように乾かしましょう。
左から | 右から |
分け目を確認したら分け目より左側と右側で分け目を消すように乾かします。
右からドライヤーを当てる | 左からドライヤーを当てる |
写真のように右から左からドライヤーで分け目を消すように乾かしていき80%程乾かしてから分け目を決めましょう。
こうする事により自然なボリュームが生まれ、いつでも分け目を変える事ができるのでおすすめです。
自然なボリュームで仕上がる |
ブローローションやトリートメントを付ける
ブローローション | ミルクタイプ |
ドライヤーで髪の毛は乾いたらブローに移ります。
ブローで作ったスタイルをキープしたい場合はミストタイプのトリートメントを使用しましょう。またこの時点で髪の毛の乾燥が気になる方はヘアミルクなどを使用してあげるとしっとりと仕上がります。
ここで注意してほしい事はどちらも付けすぎると髪の毛が乾きにくくなったりブローをしにくくなるので少しの量にしましょう。
LINKプロがおすすめのミルクタイプ・クリームタイプの洗い流さないトリートメント23種類
ハンドブローの仕方
手でブローをする |
ハンドブローの仕方は髪の毛をヘアアイロンのように挟みドライヤーの風を当てていきます。
色々なやり方がありますが基本的には指で髪の毛に形を付けていきます。
また、髪の毛は冷えた時に形が付くのでドライヤーの温風を当てない状態で少し時間を置いた方が良いです。
LINKドライヤーの冷風の使い方とドライヤーに冷風機能が付いている理由
ブロッキングの仕方
右 | 左 | 後ろ |
基本的には前と後ろで髪の毛を分けます。
このブロッキングの仕方を4ブロックと言います。美容師ではカラーリング・パーマ・セットすべての作業をする時にこの4ブロックと言う基本の分け方をします。
各ブロック | 上と下で分ける | ダックカールで止める |
基本的に私達美容師はブローをする時ココからさらに髪の毛をブラシの幅で何回かに分けて取りますが自分でブローをする時にはほとんど不可能なので各ブロック毎に上と下で分けるようにしましょう。
ブラシの幅でスライスを取りますが自分でプロ見たいなブローはできないので前と後ろに分けさらに上と下に分けるだけにしましょう。
ハーフブラシでのブローの仕方
根元 | 中間 | 毛先 |
まずはブロッキングしてから下の部分を根元から段々毛先にかけてドライヤーを当てていきます。
ココで注意したい事は長い時間ドライヤーの熱を当てない事です。
また、ドライヤーの角度やブラシの入れ方も重要なので後でお話します。
まずは、大まかな流れを見て下さい。
上側の根本 | 上側の中間 | 最後は全部まとめて毛先 |
ブロッキング下上側のブローも下のやり方同様にブローをしていきます。
上側の毛先はレイヤーが入っているケースが多く髪の毛が短いので全部まとめて毛先をブローしましょう。
後ろの髪の毛 | 根元から | 毛先にブロー |
後ろの下部分の髪の毛も同様に根本から毛先にかけてブラシを入れてブローをしていきます。
見える位置まで髪の毛を引出してブローをしましょう。髪の毛が短い方は手探りでブローをしましょう。
後ろの上側 | 根元 | 毛先 |
後ろの上側の髪の毛もしたと同じように前に引き出して見える位置で根本~毛先にかけてブローをしていきましょう。
ポイント
- 上と下で分ける
- 根元→中間→毛先を意識する
- 無理をしないでまとめてブローする
- 後ろは見える所に持っていく
ブローの時のブラシの入れ方
必ず背の部分から | 回転させる | ブラシを入れる |
ブラシの入れ方はハーフブラシでもロールブラシでも同じです。ブラシを回転させながら髪の毛に入れていきます。
ハーフブラシの場合は背の部分から回転しながら髪の毛に入れると綺麗に髪の毛がブラシに入ります。
ロールブラシの場合は回転しながら髪の毛に入れて回転したまま毛先迄ブローをしていく違いがあります。
ドライヤーの熱を当てる場所
図のように正しい角度でドライヤーを当てた場合はキューティクルが閉じるようにブローが出来ますが正しくない角度で当ててしまうとキューティクルがより開いてしまうのです。
LINK正しいヘアケアのまとめ
正しいヘアケアのまとめでも書いていますがブローをする時ドライヤーの風が髪の毛にあたる時の角度は45°が理想です。
これは髪の毛のキューティクルが閉まる理想的な角度だからです。これの角度を意識しましょう。
ハーフブラシの場合は写真のようにブラシの2~3つ目の位置にあたるようにすると自動的に45°になるのでこの位置を意識してください。
ロールブラシでのブローの仕方
ここまで理解してもらえればロールブラシもハーブブラシも同じやり方です。
まずは下側です。ロールブラシを回転させながらブラシを入れそのまま回転させて毛先までブローをしていきます。
上側も同様に回転させながらブラシを入れて毛先まで回転させながらブローをしていきます。
後ろの髪の毛もハーフブラシ同様に前に引き出して見える位置でブローをしていきましょう。
自宅で簡単に出来るブローの仕方
ハーフブラシもロールブラシもブローするのが難しいと感じた方はクッションブラシを使いましょう。
まず、サイドの髪の毛からクッションブラシで全部まとめて根本から毛先までブローをしちゃいましょう。
全部まとめてブローをするのでドライヤーの角度だけ気を付けたらOKです。
最後に後ろは見える位置にもってきてブローをするか手探りで何となくブローをしちゃいましょう。
クッションブラシの場合はこれでおしまいです。
まとめ
正しいブローとドライヤーの乾かし方をお伝えしてきましたがブローは髪の毛のツヤを出す為にするのが一番の目的です。
無理にブローでデザインをすると髪の毛を痛める原因になるので、毛先にカールを付けたい場合はホットロールブラシやコテなどで髪の毛にデザインをする方が簡単で綺麗にできるのこの2つをうまく使いましょう。